瀬戸内海に面した広島県福山市。観光名所の「ばら公園」から歩いてすぐ、6階建てのビルに、アウトサイダー・アートを専門に展示販売する「クシノテラス」があります。アウトサイダー・アートとは、障害者や犯罪者、幻視者など正規の美術教育を受けないつくり手が自己流に表現した作品群のことです。
「未だ世の中から正当な評価を受けていない表現を紹介していきます。気に入った作品は購入することもできますよ」と語るのは、オーナーの櫛野展正さん。
櫛野さんは2012年から「鞆の津ミュージアム」(広島県福山市)で、社会の周縁で表現を続ける人たちに焦点を当て、展覧会を続けてきました。独立して専門ギャラリーをつくろうとMotionGalleryのクラウドファンディングに挑戦し、多くの支援を得て、2016年4月に「クシノテラス」をオープンしました。
“アウトサイダー・キュレーター”と自ら名乗っている櫛野さん。まだ日本で一人だそうです。そんな櫛野さんがどんなギャラリー、そして、社会を目指しているのか、お話を伺いました。 (さらに…)