起業とは、自らなりわいをつくること。
それはとても楽しいプロセスであると同時に、ときに大きなリスクを伴うことでもあります。それなのに、人口減少や高齢化、過疎化など、けっして起業には有利といえない課題がある徳島県上勝町は、起業する人が次々に現れ、さまざまななりわいを生み出しています。
その盛り上がりは、昨日公開の前編でもご紹介しましたが、注目すべきは、そのほとんどがここ数年に始まったものであること。
この起業ムーブメントの仕掛人ともいえるのが、町の委託を受け、2012年から起業家育成・支援事業を行ってきた「一般社団法人ソシオデザイン」の大西正泰さんです。
大西さんは言います。
上勝町は確かに盛り上がっているけれども、まちづくりという意味では、成熟期から衰退期に入ったと思ったほうがいい。今年ようやくV字回復の兆しが見え始めたぐらいなんじゃないかな。
実際に訪れると、上勝町の賑わいは肌で感じられ、かなりの盛り上がりを見せていますが、それに対して、大西さんの評価はどこか厳しめです。上勝町のまちづくりを常に俯瞰的に見続け、さまざまな企業のスタートアップをサポートしてきた大西さんに、その言葉の真意と今後の展望を伺いました! (さらに…)