みなさんは自分の住んでいる地域について「ここがもっとこうだったらな…」と思ったことはありますか?
そんなとき「まあしょうがないか」と諦める人もいれば、周りの人に話してみる人、すぐさま行政に相談する! という人もいるかもしれません。
そうした地域の問題を、そこで暮らす市民が主体となって「テクノロジーの力で解決していこう!」と立ち上がる動きが「CIVIC TECH(シビックテック)」と呼ばれ、国内外でどんどん広がりをみせています。
たとえば、ややこしいと思いがちなゴミ出しのルールをわかりやすく管理できるスマートフォンアプリや、お母さん同士が子育てを気軽にお手伝いしあえるマッチングサービス。ほかにもドローンで宅配便を届けるようなシステムなど、これまでにない解決策が生み出されています。
そんな「シビックテック」を語りつくすカンファレンスとして、3月27日に東京の建築会館で開催されたのが「CIVIC TECH FORUM 2016」。
今年が2度目の開催となるカンファレンスのテーマは、「ローカル、ビジネス&テクノロジー」。パネルセッションのテーマも国内外の事例紹介にとどまらず、資金調達やシビックテックの根本的な哲学まで多岐にわたり、企業や行政に勤める人々から学生まで、300名以上の参加者がシビックテックの今と未来について話し合いました。
そして会場ではパネルセッションに加えて、各地域の特産物を集めたマルシェや、子ども向けのプログラミング学習ツールの体験コーナーなども! たくさんの人でにぎわう会場のなかにいると、なんだか地域のお祭りに来たような気分に。
日本各地の特産品や温かいコーヒーが並ぶマルシェの様子。会場でのみ通貨として使える「CTFコイン」も配布されました。
子ども向けプログラミング学習ツールの体験ブースは大にぎわい。子どもだけではなく大人もついつい夢中になってしまいます。
そんな「CIVIC TECH FORUM 2016」から、今回は金沢市の事例をもとに地域におけるシビックテックを語りあったパネルセッション「まるごと金沢市 ローカルにおけるシビックテックの役割」の様子をレポートします。 (さらに…)