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Channel: ハマ | greenz.jp グリーンズ
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内面をさらけ出し拍手をもらうことが、自信や自己肯定を生み出す。ホームレス経験者で構成されるダンスチーム「ソリケッサ」がつくろうとしている未来って?

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この記事はグリーンズで発信したい思いがある方々からのご寄稿を、そのままの内容で掲載しています。寄稿にご興味のある方は、こちらをご覧ください。

みなさんは、ダンス、と聞いて何を思い浮かべますか?流行りの曲にあわせた軽快なステップや、計算し尽くされたスピンでしょうか。あるいは、一糸乱れぬチームの動きや、アクロバティックな大技かもしれません。

しかし、今回紹介するダンスチーム「新人Hソケリッサ!」(以下、ソケリッサ)がつくりだす踊りの中には、そういった「ダンスらしい」動きが存在しません。踊るのは、背が低かったり高かったり、痩せていたりお腹が出ていたりする40歳オーバーの「おじさん」達。

しわの深く刻まれた手の平は自分勝手に動きまわり、たたずんで目だけをきょろきょろさせたかと思うと、次の瞬間には走り出す。地団駄を踏むどたどたという足音と、苦しんでいるようにも感極まっているようにもみえる表情。それこそが、ソケリッサのつくりだすダンスなのです。

そして、ソケリッサのもう一つの特徴は、メンバーが現在ホームレス状態、もしくはホームレス状態を経験したことのある人だということ。

路上生活の経験を持つ人が、それを公言して人前でダンスを踊る。そんな彼らの珍しい取り組みは、今年6月に開かれた、社会をより良いものにするデザイン・アートのコンペティションである「コニカミノルタソーシャルデザインアワード2016」にてグランプリを受賞するなど、社会問題解決のための一手法としても注目を集め始めています。

日本ではまだ新しい取り組みかもしれませんが、海外に目を向けるとホームレス問題をアートを通じて解決しようとする動きが社会的に認知されつつあり、行政と共同で支援プログラムを実施している団体も存在しています。

ホームレス問題とダンス。一見すると結びつかないその2つがどう混じり合うのか。ソケリッサを主催する一般社団法人アオキカクの代表、アオキ裕キさんに話をききました。 (さらに…)


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