「とくいの銀行」を手掛けたアーティストの深澤孝史さん。現在は北海道に住みながら、全国各地で活動中。
特集「あしたの郊外」は、茨城県取手市で行われている「取手アートプロジェクト」との共同企画です。アーティストによる自由な「暮らし方の提案」を元に、郊外の可能性を探っていきます。
銀行と言えば、お金を預けたり、給与を振り込んでもらったりするところ。利用していない人はいないかもしれません。では、お金ではなく、あなたの得意なことを預かってくれて、人の得意なことを自由に引き出せて使える銀行があったら、あなたは利用したいと思いますか。
取手井野団地にあるコミュニティカフェ「いこいーの+Tappino」に間借りする形で開かれている、「とくいの銀行」井野本店は常にお客さまがやってくるのを待っています。「とくいの銀行」は文字通り、誰かの「とくい」=得意なことを預かってくれる銀行。取手アートプロジェクト(以下、TAP)の一貫として、アーティストの深澤孝史さんが手掛けたものです。
このユニークな作品がどんな風に生まれ、団地の人たちがどう活用し、どんな存在になってきたのか、深澤さんにお話をうかがいました。 (さらに…)